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第5回 アフタヌーンティー 2/3

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あたしは、しばし考えた。
「……いや、
そうでもないかも」
「は?」
セイジが、恐い顔で、あたしを睨みつけた。
彼の言いたいことは分かる。そうでもないなら、何でそんなに泣いているのか、意味が分からない。あたしも分からない。あたし、そんなに好きだったっけ?
その人のこと。
あたしの涙は、レイコのセリフで、ぴたりと止んでしまった。



メールの着信を知らせて携帯が震える。セイジかと思ったら、今度は今日の待ち合わせ相手だった。5分遅れる、とあった。お茶してるからゆっくりでいいよ、と打ち返す。


何であのとき、あんなに泣いたのだろう。
あのときの涙は、失恋の涙というより、もっと熱い、別の…。

カフェの窓の向こうでは、日曜だというのに制服姿の女の子たちが集団で歩いている。紅茶を飲み干して、あ、と声が出る。

分かった。



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