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第5回 アフタヌーンティー 3/3

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あの涙は、
受験に失敗したときの涙と似ていた。


悲しいというよりは、悔し涙だった。




給料もよかった。体の相性もよかった。一緒にいて嫌になるような癖もなかった。親もそんなにうるさそうではなかった。家事も好きで、部屋はいつも綺麗だった。遊びに行くと料理も作ってくれた。子供は二人ほしいねって意見が一致してた。
少しずつ、こつこつと関係を積み上げて努力して、ああもう、結婚するのに文句ない一歩手前まで辿り着いていたはずなのだ。
それなのに、最後に、あんなどんでん返しがあるなんて。

それを見破れなかったなんて。


まあいいや。終わったものは仕方がない。
もう一杯紅茶をお代わりしようかと思ったそのとき、カフェの扉が、からりと開いた。顔を上げる。こっちを見つけて手を振る"第二志望"に、あたしはとっておきの笑顔で手を振り返した。

□■□
小悪魔とビッチと娼婦の境目を迷い続ける三十手前



次回はこの物語から生まれた短歌を真面目に更新



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