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第9回 選ばれる女の条件 2/4

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今日はあまりお金がないからうちで飲もうと言ったのはノゾミの方だった。急な訪問にも対応できるくらい、いつも片付いているのかと思ったわたしが甘かった。
「でもさ、男が来るときは片付いてるんでしょ」
「えー、なんで? このままだよ」
華やかなベリーの香りがするワインを注ぎながら、ノゾミが言う。



そうか、このままなのか。わたしは白い紙コップが赤い液体に染まっていくのを眺めながら黙った。
大体ノゾミは、服のセンスがいい人とか、記念日を忘れない人とか、次々と細かい理想を男に押し付けるけど、この部屋でも大丈夫な男がいるとしたら、それは細かいことにこだわらない男に違いない。需要と供給のミスマッチを感じる。

「で、どうしたの。
 聞いて欲しい話って」
ノゾミの声で我に返る。そうだ、今日はノゾミのミスマッチを論じてる場合ではない。
単刀直入にわたしは切り出した。

「求婚された」



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