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第15回 青信号 2/6

「まあでも、指輪とか結婚式とかに興味がないって、玲子らしいよな」
拓哉が笑った。ガラスケースの向こうで、店員も取りなすように微笑んでいる。
その瞬間、激しい違和感を感じて眩暈がした。これが、わたしらしいのだろうか。わたしらしいって一体何だろう。突然、景色が遠く曖昧になっていく。ぼんやりと隣を見る。わたしらしい、と笑っているこの男は一体誰なんだろうと思う。
「わたし、指輪とか式とかに興味がないわけじゃないと思うんですけど、」

気がつけば、わたしは店員に向かって喋っていた。自分が何を喋るつもりか、うすうす感づいていたが、もう止められなかった。
「わたしだって、普通の女の子並みに、アクセサリーとか好きですし、ウェディングドレスにも憧れるんです。友達呼んで祝福してもらうとか素敵だと思いますし、あたたかい家庭とか作れたらいいなってことも思ってるんです」



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